半導体・デバイスエコシステム研究教育センター開所式および設置記念シンポジウム開催
2024年10月25日、九州大学筑紫キャンパスにて半導体・デバイスエコシステム研究教育センター開所式および設置記念シンポジウムを開催いたしました。
九州大学は 2024 年 6 月に全学的な体制で「半導体・デバイスエコシステム研究教育センター」を設置し、デジタル化と脱炭素化の両立を図る半導体・デバイスの実現を目的に研究・教育を進めることとしています。開所式では、本学石橋達朗総長より半導体に係るハードとソフトに関する研究・教育の協働、並びにオープンな研究開発プラットフォームの形成を通じて、次世代半導体産業創出に貢献していきたいとの旨の開会挨拶がなされました。続いて、文部科学省の清浦隆大臣官房審議官、福岡県の江口勝副知事及び九州経済連合会の倉富純男会長から来賓の祝辞を頂きました。また、服部励治センター長より半導体・デバイスエコシステム研究教育センターの今後の活動と将来展望に係る説明がなされました。
会の後半は、オンライン配信を含め163名の参加の中、センター設置記念シンポジウムが開催されました。基調講演では、スピントロニクス半導体研究における第一人者である大野英男氏(東北大学総長特別顧問/先端スピントロニクス研究開発センター・教授)から、次世代半導体研究開発の最前線と今後の方向性に関する記念講演を行っていただきました。続いて、吾郷浩樹副センター長及び木村崇副センター長から、次世代半導体材料等として期待されている「2.5次元物質」「スピン流」に係る研究紹介が行われました。また、世界の半導体産業を牽引する、東京エレクトロン株式会社、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社から、各企業の半導体開発の取組みの講演をいただき、その中で九州大学への期待が寄せられました。
最後に、本学白谷正治副学長から閉会挨拶があり、盛況のうちに開所式およびシンポジウムを終えました。
※提供:九州大学広報課